二十世紀の黄昏の風景
◆第三話「大女優の右手」(書き下ろし)
▼あらすじ
上演中の舞台で老女優が倒れ、控室に
運び込まれるも、まもなく絶命した。
その後、救急隊が駆けつけたとき、
彼女の遺体はなぜか消失していた。
捜索の結果、女子トイレの個室で発見されるも、
遺体から右手が切り取られていて……。
▼感想
死体移動や右手消失といった奇怪な謎については、
明確な必然性とトリックの裏付けがしっかりなされています。
また、探偵役が終盤に関係者を集め、推理を披露するという本格としての
様式は踏襲されているものの、その行為までが犯人の計画の一部として
機能している、という構図は90年代の新本格を通過している証といえます。
そして「最後の一撃」
どんでん返しのなかで、温かい情感と深い余韻
に浸らせてくれる鮮烈な幕切れとなっています。
つれない男はいかが?
一緒にいるだけで心が浮く。そんな相手に出会えたらいいですよね。 主人公が好きになった相手は都市の中の化石を見つけることが趣味と言う変わった男性。でも素敵。愛の言葉をささやかない守ったりもしない、けど言葉の端々に愛情を感じる。おもわずにやっとしてしまうような会話文。推理小説のジャンルに属すると思いますが、私は恋愛小説として大好きです。
ぜひ読んでみて!!
以前、少女向けの文庫に収録された話+αの単行本。 そのため、私的には少し値段が高いかなと思ってしまいましたが・・・。そのため、星4つです。年月がたって読むと、また少し違った面白さが発見されて最後まで一気に読んでしまいました。少女向けに出せるような話なんだから・・・と思って読まないともったいないですよ!! 一気に読める津原作品。 一回読むと、癖になります!ぜひどうぞ!!
原書房
ルピナス探偵団の憂愁 (創元クライム・クラブ) 赤い竪琴 綺譚集 蘆屋家の崩壊 (集英社文庫) ピカルディの薔薇
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