ベーシックイングリッシュの新鋭
本書がとりあげる基本50語のうち、動詞16語は全てベーシックイングリッシュ(BE)の基礎動作語(Operations)、残る方位語(Direction Words、前置詞、副詞のこと)34語のうち、behind, toward, until, along, beyond の5つ以外もBEです。書名には明示せず、序文の中で触れているだけですが、この本は紛れもなくベーシックイングリッシュの威力を伝えようとするものです。 例文の相当数は牧雅夫先生の「自分で使える英語:ベーシック・イングリッシュ」と日本語訳まで同一ですが、各語の root sense の解説は牧本のほうが懇切丁寧で文例も潤沢です。が、かつて北星堂書店から何種類もでていた室勝先生、牧雅夫先生のBE教材を書店で見かけることもなくなり、ネット購入も在庫切れで難しいようです。 このようにBEファンにとっては誠に寂しい状況にありましたから、とにもかくにも日本のBE教材の灯を消すことなく、新しいスタイルの英語教本が増進会出版社から現れたことを喜んでいます。
版元はあのZ会。なんだかなつかしひ・・・(^^
本書の構成ですが、基本動詞16語と34の仲介語(IN・ON・ATなど前置詞・副詞の両方の役割を果たすもの。GE文法ではこれらについて文法的な位置づけよりも語句を仲介させる働きに着目。)に絞り700の例文を挙げています。 見開き2ページごとに章立てされており、冒頭にその言葉の基本的な概念や派生する概念を提示し、そこからぽんぽんと7つの短い例文について英文と対訳が示されています。基本語句を使った英語の表現力向上が本書の主眼です。概念の説明も簡潔にして要を得ており、例文の守備範囲も幅広いといえます。 ただし例文が短いということはそれだけ口語表現に近く、意味の取りにくいものも多いため、基本語句を使いこなすためには何度でも読み返す必要があります。本書は簡単なようで案外難しく、受験英語から離れた社会人向けの実践的な内容を含んだ良書です。
限定された1000語をいかに活用するか
この本は1000語に語彙を制限し、その少ない語彙で意思疎通をはかることを願って考案されたグローバル・イングリッシュというものを紹介する本です。(750語に語彙を制限したベーシック・イングリッシュを土台としているそうです。) 上記のように書くと難しい印象がありますが、グローバル・イングリッシュで中心に使われる文法ルールは8個、動詞16個、前置詞・副詞34個しかありません。これだけで2000以上の動詞の意味を表現することができるそうです。 基本部分で50単語、全て合わせても1000語しか単語を使用する必要がなく、その1000単語も簡単なものが大半ですので高校生程度の英語力で容易に学習を続けることができ、一日分の例文は7つしかないので挫折することなく継続できるでしょう。 また、例文は 「彼女は禁煙しているんだよ」 「She's off smoking.」 のような、英文を読めば意味の理解は簡単だが、日本語からでは思いつきにくい英文が多いので、英語での表現力を上昇されるにはうってつけだと思います。
Matsui Hideki (姓名の表記方法)について
本の中で、松井秀喜を「Hideki Matsui」(名・姓)ではなく、「Matsui Hideki」(姓・名)と表してありますが、これは、2002年の国語審議会で、姓名の表記は日本式に「性・名」の順でローマ字書きをするほうが望ましい、との答えがあった為、それを受けて「Matsui Hideki」(名・姓)の順で表したのだと思います。 日本のように姓名を「姓・名」の順に表す他の国では、既にこのような「姓・名」の順でのローマ字表記が一般的に行われているそうです。 日本人も、今までのように何でも英語式に合わせるのではなく、自分達のやり方をハッキリと主張する事が、国際化社会に必要なのではないのだろうか、というような事を、別の本で読みました。 まだ細かい部分まで読んでいない為、他の部分については、割愛させていただきます。
これでいいの?
1週が6日の17週で構成されています。私も英語を話せるようになりたいとこの本を購入し、さっそく1週目のページを開いたところ「私は松井秀喜と申します。」の英文がMy name is Matsui Hideki.となっており、それを言うならMy name is Hideki Matsui.じゃないのかと思いながらページを進めるとアレッ?と思う英文が時々出てきます。自分の知識不足?そんなことで私にとってこの一冊は疑問の残る本となりました。
増進会出版社
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