台湾新世代―脱中国化の行方



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台湾新世代―脱中国化の行方
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暖かく懐かしい台湾レポート

筆者とは世代が近くしかもほぼ同じ時期に台北駐在だったこともあって、この本の内容には言いようのない親近感を感じる。本をめくるとあのころの台湾の活気がよみがえってくるようだ。筆者は本当にあちこちを回り、実に多くの人と会って話を聞いている。筆者のまじめで誠実な人柄が伝わってくるようで、この辺もこの本の魅力になっている。淡々とした筆致なのだが、毎日新聞がはじめて台北支局を開設したときの初代支局長だっただけあって、毎日新聞の台湾報道の基礎を築き上げよう、という意気込みが静かに伝わってくるように感じる、のは同世代の身びいきですかね。続編も読ませる良書だが、私としては筆者が、あのころに比べてだいぶ落ちぶれちゃった今の台湾をどう見ているか知りたい。
一押しの台湾レポート

毎日新聞初代台北支局長による最新の台湾レポート。とかく「親日」や「反中」のバイアスが入りやすい台湾報道で、これだけ客観的に、しかも温かい記述を貫くのはなかなかできないことだと思う。今年夏まで台北に駐在していた私にとって、この本の情報は新しい。日本でおなじみの漫画家の哈日杏子から、台湾では超有名プロデューサーの王偉忠まで、フォローする範囲は広い。著者の人柄もあるのだろう、文中の所々で見られる著名人や著者の友人、そして市井の人々との生き生きとした対話が面白い。



凱風社
続・台湾新世代―現実主義と楽観主義